茨城県内女子中高生の理系進路選択をサポート
-女性のキャリアの多様化を目指して
- 2025年1月20日
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- 地域連携
- 工学部
日本では様々な分野でジェンダーギャップが見られますが、大学進学で理工系の進路を選ぶ学生のジェンダー比を見ても、女性の割合が極端に少ない状況です。茨城大学工学部の女性学生の割合も13%程度にとどまっています。
茨城県が農業大県であることはよく知られていますが、北は工学部のある「ものづくり」のまち日立市、南は最先端の研究施設が立ち並ぶつくば市、東は鉄鋼業や石油化学業がひしめく鹿島臨海工業地帯...と製造業が盛んな場所でもあります。
しかし、大学進学を機に茨城県外へ出ていく若者は多く、その流出率は全国トップクラスです。一方、首都圏の学生が地方勤務を志望することはまれで、茨城県の産業基盤を守り育てていくためには、多様な技術者が誇りをもって働き続けられなければなりません。
こうした背景から、工学部では、多様な理系人材の育成や女性のキャリア多様化などを目指して様々な事業を行っています。2023年度からは啓発の対象を中学生にまで広げ、「夏休み企業見学バスツアー」を実施しています。中高生のロールモデルとなる女性技術者の職場を見学し、交流する機会を提供する企画で、理系を選択した場合の不安を解消したり、女性技術者として働く未来をよりリアルに想像してもらったりする狙いがあります。毎年募集後すぐに定員が埋まるほどの人気企画になっています。
また、一部の学科の学校推薦型選抜では女子枠を設けるなど、「多様な構成員から成るキャンパス」の実現へ向けた取組みを推進しています。