第8回茨城大学量子線科学国際シンポジウムが開幕
第8回茨城大学量子線科学国際シンポジウム(8th International Symposium of Quantum Beam Science at Ibaraki University (ISQBS))が、11月28日、茨城大学新浪体育図書館ライブラリーホールで開幕しました。
茨城大学量子線科学国際シンポジウムは、2016年に第1回が開催され、以後、コロナ禍の中でのオンラインやハイブリッド開催を含めて毎年実施し、今回で8回目となります。
茨城大学では、茨城県内にJ-PARC(大強度陽子加速器施設)やKEK(高エネルギー加速器研究機構)といった世界的な量子線研究機関?施設を有しているという地の利を活かし、量子線科学分野の研究者?技術者を育成する拠点として、大学院理工学研究科に、日本で唯一の量子線科学専攻を2016年に開設しました。こうした取り組みのプレゼンスを国内外で高めるべく、同年に量子線科学国際シンポジウムをスタートしました。
これまで、物質?材料、エネルギー分野、生物分野など、各応用分野に焦点を当てて、回ごとにテーマを掲げてきました。一方、今回のテーマは「Quantum Beam Science」。すなわち、量子線科学そのものに改めて注目し、最新の研究状況などを議論します。
挨拶を述べる太田学長
冒頭で挨拶を述べた太田寛行学長は、「イバダイ?ビジョン2030」において、「環境科学分野と量子線科学分野をはじめとする特色ある研究分野において、さらに世界水準の研究拠点となる取組を進めます」という目標を掲げていることに触れ、本国際シンポジウムの果たす役割への期待を示しました。その上で、「本日ご参加のみなさんが、シンポジウムを通じて、量子線科学とそれがターゲットとする生物や材料の分野についての科学的な知見を拡げるとともに、新たなコラボレーションのきっかけになれば」と述べました。
イントロダクションでは、理工学研究科量子線科学専攻の森 聖治 専攻長が、茨城大学における量子線科学研究のあゆみと、専攻の特徴的なラボ、国内外の大学や研究機関との連携について紹介しました。
その後は、JAEAの物質科学研究センター?中島 健次 センター長による講演へと続き、3日間の日程がスタートしました。
同シンポジウムは11月30日まで開催され、11月30日午後にはJ-PARCおよびJRR-3(わが国初の国産研究用原子炉)見学会なども予定されています。
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8th International Symposium of Quantum Beam Science at Ibaraki University